株取引備忘録

株取引 スイングトレード備忘録

空売りチェックリスト

売り建てチェックリスト

・株価の過熱感(高値圏、日証金の回転日数など)

・直近に長い上ヒゲか陰線が発生している

・急騰の材料が短命

流入している資金がキャピタルゲイン目的

・信用倍率

・踏み上げや仕手株化がしにくいか

・利回り(株価の下支え要因)が低い

・その他(出来高個人投資家比率)

 

エントリーのタイミングとしては押し目で買いが入らず、急落が鮮明となった時点で良い、そのほうが資金効率が高いため。

2/4 相場観メモ

今週の日経平均は急落から戻りを試す展開。27000円を目安に底堅いが、戻り売りをこなすほどの買い圧力はない。戻り一服からは米国金利などの外部要因で上にも下にも抜けそうな不安定な雰囲気。金曜日はメタ急落の織り込み済みやアマゾンの時間外大幅高があったとはいえ、前日の米国株全面安に反して堅調な動きを見せたのは特筆に値する。このまま底堅い動きで外国人の買戻しを誘うことができれば28000円台に浮上することも考えられる。一方で企業の好決算が相場を支えているのは確かであり、デンソーの不調を見るに来週のトヨタの決算は相場に影響を与えるのか注目。決算シーズン後はやや売りが優勢になると予想するが、金利やインフレなどのマイナス要因に対してもある程度市場は耐性をつけてきているため、ファンドによる売り仕掛けもやりづらいか。しかし積極的に上値を追う展開は想像しづらく、急騰よりは急落の方が説得力のある市況であることに変わりはない。来週10日の米国消費者物価指数が当面の正念場か。

個別株は決算で明暗。TDKなど急落以前の水準にいち早く戻した銘柄もあれば、メルカリのように下落に歯止めがかからない銘柄もある。銘柄ごとにかなりの温度差が見受けられ、ここから市況が大きく動かなければ個別株はそれぞれ決算を受けて特有の動きを見せてくるだろう。

1/28 相場観メモ

概況:世界的な株高を演出したコロナマネーが市場から引き上げられていく最中にある。株価は下落基調にあるが、信用買い残が積みあがっているので、外国人の大量の売りを個人が買い受けているような構図が想定できる。個人は暴落後の割安感や今後のリバウンドを狙って買っているものと思われるが、現状において株価が底を打った雰囲気はない。決算発表で高配当を発表した個別銘柄(リソー教育信越化学など)は持ち直しの動きがみられるものの、単なる好決算というだけの銘柄は以前のような株価水準を回復しそうにない。特に2021年で躍進した銘柄群、半導体銘柄や海運株はその実力にもかかわらず一定期間調整を余儀なくされるかもしれない。巷で言われている業績相場への移行にはならないだろう。

展望:配当性や金利上昇、市場テーマを踏まえたうえでの銘柄選別の動きが厳しくなると予想する。金融引き締めを行う各国はともかく、依然として金融緩和を続ける日本においても同様に株価低迷の動きになると言うことは、それだけ株式の金融商品としての魅力がいやおうなしに下がったということなのだろう。それならば日経平均はやはり米国市況に準じて恐らく緩やかな下降線を辿ることになる(現状が長期的にみて単なる調整なのか年単位に及ぶ下降トレンドなのかは分からない)。

戦略:現状では買い建てにはリスクが伴う一方で、売り建てに関しては、買い残の積みあがっているもの、2021年に躍進したグロース株、一時的に人気化したものを選別して素直に空売りしていけば投資戦略としては十分であると思われる。

1/28 株取引メモ

買建決済:アドバンテスト[6857] 9070×100

損失: −61000円

反省点

FOMCで株価が動くことを想定していたにも拘わらず、ポジションをとるのが早すぎたこと

FOMC前で神経質な雰囲気の中でウクライナ地政学的問題が強調されたこと

・最悪のシナリオとして想定していた株式の需給悪化という結果になったこと

 

1/21 株取引メモ

買建:アドバンテスト[6857] 9660×100 1/21 大引け

市場概況FRBの金融緩和縮小(テーパリング)により昨年末ごろから投資家がハイリスク金融商品から資金を引き揚げ始めている。まずは11月ごろからビットコインなどの暗号資産や米国中小株で構成されるラッセル2000が徐々に下降線を辿り、2022年の年初からはNASDAQSOX指数が急落、ダウ平均も下降トレンドを余儀なくされている。

私見:年初のNASDAQの急落は1/25~26日に開催されるFOMCでの急速な利上げへの懸念(3月からの利上げ、0.25%ではなく0.5%の値上げ幅など)を慌ただしく織り込んだものとみられる。確かに12月のFOMCタカ派に変貌したFRBはインフレ抑制の使命感の下、これまで以上に金融緩和縮小(テーパリング)、利上げを加速させることを匂わせている。

一方でNASDAQSOX指数の急落にはやや狼狽売り的な様相が見受けられる。インフレが阻害要因になるにせよ、景気そのものは依然として回復傾向にあり、特に産業のコメである半導体業界が2022~23年は活況を呈するのは衆目の一致するところである。一言でいえば、たとえFRBが急速な利上げを行うにせよ、直近の株価は下げ過ぎ(アンダーシュート)であると判断する。

戦略:1/25~26のFOMC後は直近で売り込まれている実需のあるグロース株の株価が戻ってくると予想する(中長期的には下降トレンドであるにせよ)。

その根拠としては、2021年12/14~15の前回FOMCでは、懸念されていた最悪のシナリオである2022年に3回の利上げが発表されたにも関わらず、株価は大幅高で反応したことである。この大幅高にはそれまでに急落反応を見込んで空売りを仕掛けていたファンドの買戻しが大きく寄与したという説もあるが、なにより様々な憶測や不安が霧散し利上げへの道筋が明確に示されたことへの安心感が大きいと思われる。そして今回のFOMC(1/25~26)でも、ある程度同じような反応を期待している。

しかしながら今回の株価急落は単なる売り仕掛けだけではなく、長期的な投資のポジション整理もかなり含まれているとみるのが妥当である。それゆえ、FOMC後に株価が戻ると言っても、以前のような今後上昇トレンドを期待できるような水準までは届かないものと想定する。

ポジション:上記の戦略の下に具体的なポジションとして アドバンテスト[6857] 9660×100 を選んだのはいくつか理由がある。

まずは、直近で急落している大手半導体メーカーであること。日本市場では東京エレクトロン[8035]を筆頭に大手半導体メーカーが軒並み売り込まれているが、レーザーテック[6920]などの超高PERを除いた中でSCREEN[7735]やローツェ[6323]などと共にアドバンテスト[6857]が選択肢に入る。

次に、好決算が期待でき、アドバンテスト[6857]の決算発表がFOMC直後の1/27であること。すでに安川電機[6506]やローツェ[6323]は決算を発表しており、いずれも好決算、市場も大幅高で迎えている。たとえ部材調達難の懸念はあるにせよ、基本的に大手半導体メーカーの好決算はほぼ揺るぎないものと想定している。FOMCの結果を消化する1/27に、もし上述の戦略通りに市場のセンチメントが改善するならば、アドバンテスト[6857]の決算は大幅高で迎えられるはずである。

結論:以上の想定から、「アドバンテスト[6857] 9660×100 1/21 大引け」 で買い建てポジションを取り、決算内容を消化する1/28に売却を予定する。

この株取引で損失が発生するとすれば、現在の米国株や日本株の急落がFOMCを前にした狼狽売りなどではなく、金利上昇を主因とした株式という金融商品の本質的な需給悪化であるというシナリオである。